教員生活の最後の学校となった市川市立塩浜学園は、全国で最初に義務教育学校となった学校の1つだったので、沢山の視察の希望があり、その対応をしてきた。その視察で伝えるために作ったスライドが、この「学校経営のヒント」の元となっている。視察に参加されていた方は、この記述を見ると「懐かしいなぁ」と感じていただけるかもしれない。
視察に参加していなくても、私に関わった方がみると、「あの時のあれだね」とピンとくることが多いのではないかと思う。ここは、校長先生の視点でまとめてみてはいるものの、自分自身の若い頃からの実践の積み上げをまとめた言葉たちでもあるのだ。
ちょっと大袈裟なのだが、この「学校経営のヒント」が、私自身の集大成になっているともいえる。いつのまにか、生きていく上で大事にしてきたことが整理され、全てが繋がっている。自分の歩いた道は、間違ってなかった・・・というよりは、自分の歩いたところを「道」にしてきたという感じである。この道を示すことが後に続く人の灯になり、暗い道を照らす光明になると思っている。
「誰もいらない人はいない」
多様性が大事にされている学校現場において、この言葉は最も大事にされなくてはならない言葉であると自分に言い聞かせるように仕事に向き合ってきた。10のキーワードには入っていないものの、学校経営のヒントの根底に流れる言葉であると思う。
「つなぐ(実践)6」から広がったもの等については、次の「つむぐ(発展)5」のコーナーで紹介していく。
具体的な実践
実践6-1 感謝する心 (卒業式学校長式辞を見て 学生の感想抜粋)
実践6-2 学校力学 (スペシャルトーク)
実践6-3 先に言えば説明 (危機管理さしすせそカード)
実践6-4 するリスク・・・ (忘れられない1分間の拍手)
実践6-5 業務改善 (仕事の遠近法)
実践6-6 誠意はスピード (誠意はスピードが意味すること)
実践6-7 コミュニティ・スクールの本質 (ひらき・つなぎ・つむぐ)
実践6-8 なかよし落ち葉ひろい (当時の学校だよりから・・・)
実践6-9 唯一無二の恩返し (オープンシェアの取組)
実践6-10 ひらき・つなぎ・つむぐ (校長引継ぎノートより)